安易なホームページのリニューアルは危険!?リダイレクトの設定を忘れずに!

ホームページのリニューアルを検討している方々は「うちのホームページはなんとなくデザインが古臭い…」そう思ってのリニューアルを検討していることも少なくないと思います。しかし、ホームページのリニューアルを安易に行うと、大切なホームページに思わぬダメージを食らう可能性があります。リニューアルをする前に、ホームページのリニューアル目的を明確にして、効果のあるリニューアルをしましょう。今回は、リニューアルにあたっての考え方と、後半には実際のリダイレクト処理の方法についてご紹介致します。

リニューアルをする目的は?

ホームページのリニューアルをする目的は様々かと思います。

「デザインが古臭くてイヤだ」

「ホームページを作ったのに全然お問い合わせが来ない」

「新しい管理ツールを導入したい」

など…。

 

特に多いのが、デザインに関するもの。

「見た目が古臭いのがイヤで、デザインを一新!ついでに新しいドメインを取得して別のサーバーへ移行しました!」なんていうのは模範的な失敗例です。

 

本当に解消したいのは、古臭い見た目のせいで上がっている離脱率だったり、分かりにくいデザインのためクリック率が低いお問い合わせボタン、だったりします。

解消したい課題が明確ではないと、果たしてそのリニューアルによって問題点は改善されたのかが分かりません。

「なんとなくイヤだから」「他のホームページと比べてダサいから」などという理由では、効果的なリニューアルは期待できません。

 

まずは失敗をしないように、リニューアルをする目的と解消したい課題をはっきりとさせましょう。

 

リニューアルに失敗ってどういうこと?

ホームページのリニューアルに失敗…そう言われてもイメージしずらいですよね。

実際にリニューアルに失敗してしまった例をご紹介します。

 

実は日本の税金を司る「国税庁」のホームページが2018年3月末にホームページをリニューアルしました。が、ユーザーからは非難の声が殺到。一体何が起きたのでしょうか?

 

国税庁のホームページはリニューアルと同時に、トップページ以外のほぼ全てのページのURLを変更してしまったのです。ページ数は数千ページに登ると言われています。その上に、リダイレクトの設定を全てトップページに向けてしまいました。聞いただけで恐ろしい話です。

 

これが何を意味するか、分かりますか?

 

今までユーザーがお気に入り/ブックマークに登録をしていたページは全てトップページになり、被リンクも全てトップページに。しかも、URLが変更されているので今までのページ評価はほとんど無かったことに。

新しいページがクローラーにインデックス(登録)されるのには時間がかかります。新しいページを検索しようにも、古いページ(=トップページ)しかヒットしないので目的のページに辿りつくことが出来ません。

 

このように、ただ闇雲にリニューアルをしても、必ずしもプラスに作用するということはありません。

 

どうすれば良かったのか?

国税庁のホームページがリニューアルに失敗した最も大きな理由は「リダイレクト設定」の誤りです。ホームページのリニューアルをする際にURLが変更されるのであれば必ずリダイレクト設定が必要です。

「リダイレクト設定」というのはページのURLが変わったことをクローラーやブラウザに伝えて、ページを移動させる設定のことです。

 

リダイレクト処理は、古いページから新しいページへ誘導し、紐付ける処理です。

 

この「リダイレクト設定」が適切に各々のページに設定されていれば、古いページにアクセスしても自動的に新しいページへ移動するため、混乱は避けられます。

 

リダイレクトの種類

代表的なホームページのリダイレクト処理には2種類あり、恒久的なリダイレクト(301リダイレクト)と一時的なリダイレクト(302リダイレクト)があります。(厳密には他もありますが、使うことは少ないので省略します。)

 

恒久的なリダイレクトは、サイト移転によるドメイン/URLの変更をした際などに利用します。301リダイレクトでは元のページの評価がリダイレクト先(新しいサイト)に受け継がれます。

一時的なリダイレクトは、サイトのメンテナンスなどによる一時的にページへのアクセスを制限したい場合などに利用します。302リダイレクトでは元のページの評価は受け渡しません。

 

リダイレクトの方法

ここからは技術的な内容になります。

リダイレクトの方法は様々ですが、大きく分けて4つあります。

自身の環境に適したリダイレクト方法を選択しましょう。

 

1.サーバーサイド(.htaccess)を使う方法

2.HTMLを使う方法

3.javascriptを使う方法

4.PHPを使う方法

 

1.サーバーサイド(.htaccess)を使う方法

サーバーのFTPにアクセスする権限があれば、こちらの方法がオススメです。

「.htaccess」というファイルを作成し、

 

RewriteEngine on
RewriteRule ^old.html$ http://example.com/ [L,R=301]

 

のように、古いホームページと新しいホームページのURLを記入します。

(利用している環境とサイトの構成によって記述は変わります。)

.htaccessファイルでは複数のページを一括でまとめてリダイレクト処理したい場合などに便利です。

 

※.htaccessファイルはホームページのサーバーの設定を書き換えるデリケートな部分です。よくわからない場合は必ず分かる方と一緒に操作してください。

※ウェブサーバーの種類によっては対応していない場合があります。

 

2.HTMLを使う方法

簡単な方法として、HTMLのmeta要素に記述するリダイレクト方法があります。

 

<meta name="refresh" content="5;http://example.com/">

 

ホームページを構成するHTMLの<head>内に以上のような記述をすると、アクセスしてから5秒後にリダイレクト…という処理が可能です。

最も簡単に実装できるためよく見かけますが、Googleでは推奨されていないリダイレクト方法です。

理由としては、301リダイレクトが出来ない(評価の受け継ぎが出来ない)のと一部のブラウザでは対応していない場合があるからです。

301リダイレクトをする必要が無く、手軽に早く実装したい場合などは利用する場合があるかもしれません。

 

3.javascriptを使う方法

こちらも比較的お手軽なリダイレクト方法になります。

 

window.location = "http://example.com/";

 

上記の命令を<script>内に記述することでリダイレクトを実装することが可能です。

しかし、こちらの手段ではjavascriptを無効にしているブラウザや環境では動作しません。


 

4.PHPを使う方法

ウェブサーバーにPHPがインストールされていれば、PHPを利用してリダイレクト処理をかけることが出来ます。こちらも.htaccessと同じでサーバーサイドのリダイレクトとなります。

 

header("HTTP/1.1 301 Moved Permanently");
header("Location: http://example.com/");

 

PHPでのリダイレクトは様々な場合に柔軟に対応でき、301リダイレクトも302リダイレクトもしっかりと処理されるため、.htaccessが利用できない場合などの代替案として利用できます。

 

ホームページのリニューアルまとめ

・ホームページをリニューアルする目的と、何のために(解消したい課題)するのかをはっきりさせましょう。

・URLを変更する場合は必ず適切にリダイレクト設定をしましょう。

・リダイレクトには恒久的(301)と一時的(302)の2種類があります。

・301リダイレクトは評価を受け継ぎます。302リダイレクトは評価を受け継ぎません。

・リダイレクトの実装方法は大きく分けて4つあります。

・「.htaccess」を利用したリダイレクトは最も推奨。サーバーの設定を変えるので、分かる人と作業すること。

・「HTML」リダイレクトは手軽に導入できる。301リダイレクトが設定できないので、一時的な利用のみに限られる。

・「javascript」によるリダイレクトは特に利用できる環境が限られているため、推奨されません。

・「PHP」でのリダイレクトは条件分岐などを柔軟に対応できるので複雑なリダイレクトをする際にも便利です。

 

ホームページのリニューアルの際にはSEO内部対策がしっかりと施されているかを見直す良い機会です。

まずは、どのような課題があるかを洗い出し、それはどうすれば解決できるのかを考えましょう。

また、URLに変更がある場合は、本来受け継がれるべき評価をこぼしたりしないように、必ず適切なリダイレクト処理を設定しましょう。

 

社長のWeb対策【中級編】 | admin | 2018/06/18

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